
「スキンケアに手応えを感じない」そう感じたらぜひ検討したいのが導入美容液です。自宅でできる簡単なスペシャルケアとして定番になりつつある一方、必要性やアイテム選びに迷い、なかなか手が出せない人もいるのでは?
今回は、そもそも導入美容液とは、効果的な使い方とメリット、賢い選び方を紹介します。ミドル世代美容マニアの人気商品レビューもあわせて参考にしてください。
根拠に基づくスキンケアにより長年の肌悩みから解放されたことを機に美容に興味を持つ。複数の美容系資格を保有。とくにミドル女性の美容の悩み、ポジティブエイジング、エイジングケアに関する知識が豊富。ライター活動のかたわら、ダンスフィットネスインストラクターのライセンスを取得。ウェルネスを起点としたビューティーケアにも注目している。
導入美容液って何?効果的な使い方は?
導入美容液は、使用目的も使用タイミングも他の美容液とは違います。だからこそ使い方を間違えないよう注意する必要があります。肌トラブルを避けるためにも事前にチェックしましょう。
導入美容液は、基本のスキンケアにプラスしてお手入れの満足感を高めるためのアイテムです。別名「ブースター」「プレ美容液」「先行型美容液」ともよばれ、各メーカーからさまざまな商品が発売されています。
その名の通り、導入美容液は美容液の仲間ですが少し位置付けが違います。美容液は肌の悩みに応じた美容成分を肌に届けるために使用するアイテム。一方、導入美容液はスキンケアの準備を整えるために使用するアイテムです。
植物栽培の前の土壌づくりのように、まず導入美容液を使うことで次のアイテムを使うための準備を整えるのです。そのため、導入美容液は使うタイミングが他の美容液とは異なります。
通常、美容液は化粧水で肌を整えた後に使うのが基本ですが、導入美容液は洗顔後のまっさらな素肌に使うのが一般的です。導入美容液を使った肌のお手入れは以下の流れで行います。
【お手入れの基本の流れ】
洗顔→導入美容液→(シートマスク)→化粧水→美容液→乳液
ただし、メーカーやアイテムによっては順序が前後することもあります。化粧水と美容液の間に使用するタイプの導入美容液もあるため、使う順序は事前にパッケージやメーカーのWebサイトで確認するのがおすすめです。
そして、導入美容液を効果的に使うためには、タイミングと同様に塗り方も大事です。
おすすめの塗り方は、洗顔後、肌の水分をやさしく拭き取った後、まず手のひらに導入美容液を適量取って、手のひら全体に広げ軽く温めましょう。次にそっと顔になじませていきます。軽くハンドプレスするような感覚でやさしくなじませてください。
もし部分的に物足りなさを感じたら、そこだけチョイ足ししましょう。導入美容液がなじんだら、肌が乾く隙を与えないように、化粧水など次のアイテムへバトンタッチ。あまり時間を空けないことが大切です。
効果的に導入美容液を使うために、ぜひタイミングと塗り方の2つを意識してくださいね。
40代に入って、スキンケアのお手入れをアップデートする必要性を感じます。これから後半の人生の肌を若々しく保つために、導入美容液を取り入れたいです。
導入美容液のメリットと嬉しい効果とは?
導入美容液はいつものルーティンにプラスワンするだけ。スペシャルスキンケアでありながら、手軽に・無理なく・素早く・自宅で続けられる、忙しい人にこそおすすめの優秀アイテムです。
導入美容液のメリットは、いつものスキンケアの満足感をアップできることにあります。具体的な3つの嬉しい効果を紹介します。
1.肌を柔らかくする
導入美容液を使用することで、肌を柔らかくします。導入美容液を使用してふっくらうるおった肌は、角質までしっとり保湿され、ゴワつきが和らぎます。
2.いつものアイテムがそのまま使える
スキンケアを見直したくても、使用しているアイテムをガラッと変えるのは大変です。しかし導入美容液ならいつものアイテムに1つプラスすれば良いのです。アイテムを大幅に買い替える必要がなく、コスパ面から見てもすぐれています。
3.簡単で手軽
導入美容液は使い方がとてもシンプルです。洗顔後の肌になじませれば完了。使い方が簡単だからこそ無理なく始められて、継続もしやすいのです。
スキンケアをすべてリニューアルするのは勇気が要りますが、1品だけ新たに取り入れるのであれば、導入ハードルが下がって、挑戦しやすいですね。
導入美容液の選び方
導入美容液にもさまざまなタイプがあり「何をどう選べば良いの?」と頭を悩ませる人も少なくないのでは?そこで導入美容液の選び方のポイントを5つ紹介します。
1.肌の悩み別に選ぶ
肌状態が気になる人は、悩みに合った導入美容液を選んでみてください。
カサつき
肌のカサつきが気になる人は、保湿に注目して導入美容液を選びましょう。高い保湿作用のある成分が配合されたアイテムや、肌に素早くなじんで乾く隙を与えない、浸透※1の良いタイプがおすすめです。
シワ
シワが気になる人は、シワ改善の有効成分を配合した医薬部外品の導入美容液や、乾燥による小ジワを目立たなくする効能評価試験済みの導入美容液を選びましょう。
シミ、そばかす
シミ・そばかす対策をしたい人は、美白※2有効成分を配合した医薬部外品の導入美容液がおすすめです。日焼け止めと併せて取り入れましょう。
テカリ
肌のテカリやベタつきが気になる人は、油分の少ないタイプやオイルフリータイプの導入美容液がおすすめです。さっぱり気持ち良く使えますよ。
ゴワつき
古い角質の蓄積によるゴワつきやくすみが気になる人は、古い角質を柔らかくする角質ピーリング作用を持つ導入美容液を選んでください。拭き取りタイプの導入美容液を定期的にお手入れに取り入れましょう。
2.肌質に合わせて選ぶ
導入美容液は他のコスメと同様、自分の肌タイプに合うものを選んでこそ効果的にお手入れできます。肌トラブル回避のためにも、自分の肌との相性は必ず考慮しましょう。
乾燥肌
乾燥が気になる人のお手入れでもっとも大切なのは、水分不足の肌にうるおいを補いキープすることです。導入美容液は保湿を重視して選びましょう。テクスチャーはしっとり系がおすすめですよ。
脂性肌
脂性肌は「オイリー肌」「インナードライ肌」の2タイプに分けられます。オイリー肌は皮脂も水分も多い特徴があり、導入美容液を選ぶ際は油分が少ないアイテムやオイルフリーアイテムがおすすめです。
一方、インナードライ肌は、肌表面は皮脂でベタつきがちなのに肌内部は水分不足でカラカラのかくれ乾燥状態です。肌を整えるためには水分をしっかり補う必要があるため、導入美容液は高保湿成分配合のアイテムを選んでみてください。オイリー肌もインナードライ肌もベタつかない使用感のアイテムと好相性ですよ。
混合肌
カサついてつっぱったり、ベタベタしたり、顔の部位によって悩みが違う混合肌の場合、部分ごとに量を調節したり、異なった導入美容液を使い分けるのがおすすめです。サラサラした使用感のアイテムがおすすめですよ。
年齢肌
年齢サインが気になりはじめた肌にはエイジングケア※3を目的とした導入美容液がぴったりです。そして、加齢とともに減少していく肌の水分量を補うために、保湿性の高い成分を配合したアイテムもおすすめですよ。
敏感肌
敏感肌タイプの場合、シンプル処方の導入美容液がおすすめです。アルコールフリー・香料フリー・防腐剤フリーなど、刺激となりうる成分がカットされたアイテムを選びましょう。
また、拭き取りタイプの導入美容液は敏感肌には向かない可能性があります。本格的に使い始める前にまずパッチテストを行ってくださいね。
3.配合の成分で選ぶ
気になる肌の悩みにアプローチする成分や、いつものお手入れだけでは物足りない成分を、導入美容液で補ってもいいですね。
【注目の成分】
保湿作用が高い成分
セラミド
ヒアルロン酸Na
ライスパワー®No.11
エクトイン
エイジングケア※3を意識する人におすすめの成分
レチノール
ビタミンC誘導体
プラセンタエキス
卵殻膜エキス
美白※2有効成分
アルブチン
トラネキサム酸
ビタミンC誘導体
レチノール
ナイアシンアミド
肌荒れを防ぐ有効成分
グリチルリチン酸ジカリウム
アラントイン
古い角質を柔らかくする成分
AHA(アルファヒドロキシ酸)
BHA(サリチル酸)
プロテアーゼ
パパイン
4.テクスチャーで選ぶ
スキンケアアイテムは毎日使うものだからこそ、心地良いと感じるものを選ぶことが大切です。季節によってテクスチャーを変えてみるのも良いですね。
ローションタイプ
サラりとした軽い感触で肌になじみやすいタイプです。とろみの強さによってテクスチャーに違いがあります。重い質感が苦手な人はみずみずしいタイプがおすすめです。
エッセンスタイプ
ローションタイプよりとろみがあり、程良いしっとり感があります。多機能タイプが多く、肌の悩みや求める美容効果に注目してアイテムを選ぶのがおすすめです。
ジェルタイプ
ゆるいゼリーのようなプルプル感とみずみずしさが特徴です。のびが良く清々しさがあり、高温多湿な夏場でも気持ち良く使えます。
オイルタイプ
しっとりなめらかな感触です。つややかで柔らかい肌へと導きます。
炭酸泡タイプ
塗る際に、炭酸によるミクロな泡がはじける刺激が楽しめます。
拭き取りタイプ
古い角質を柔らかくして落とす角質ピーリングタイプです。余分な角質を拭き取って肌を柔らかく整えます。使うペースは週1回程度がおすすめ。敏感肌の人は使用に注意が必要です。
5.角質への浸透を助ける処方や技術をチェックしてみる
スキンケア全体の満足度を高めるのが導入美容液のミッション。そのためにさまざまな処方や技術が用いられています。
美容成分を角質層まで浸透※1しやすくする技術の1つが「カプセル化」です。カプセル化とは、溶けにくい成分や浸透※1しにくい成分を小さなカプセルに閉じ込めて角質内部に届ける技術のこと。
中でも「リポソーム技術」は、リン脂質でできた多層のカプセルの中に美容成分を閉じ込め、層が溶けるごとに少しずつ時間をかけて美容成分を放出する技術です。また、成分を小さく分解して角質層の隙間に浸透させる「ナノ化」という技術もあります。
メーカー独自の処方技術を取り入れている導入美容液もあります。アイテムを選ぶ際はぜひ注目してみてくださいね。
見た目のイメージやSNSの情報ばかりに意識が向き過ぎると、いつの間にか自分に合ったスキンケアを見失い迷走してしまうことも。選ぶ力を養うことで賢くスキンケアしましょう。
導入美容液おすすめ10選【最新ランキング】
1位:「KINUI タマヌピュアオイルセラム」

2位:SOFINA iP ベースケア セラム 土台美容液®

- 価格目安:5,500円/90g
- 特徴:炭酸泡が角質層にアプローチし、肌を柔らかく整える。高麗人参エキス配合で保湿効果も◎。
- レビュー:濃密泡がシュワっと肌に密着し、しっとり仕上がる。香りがやや残る点は好みが分かれるかも。
- おすすめポイント:乾燥やゴワつき肌をリセットしたい人に。
3位:CELLNIS 卵殻膜ブースターセラム

- 価格目安:4,950円/30mL
- 特徴:高濃度卵殻膜エキスでハリと弾力をサポート。
- レビュー:スポイト式で使いやすく、柑橘系精油の香りが心地良い。
- おすすめポイント:エイジングケア※を意識するミドル世代に◎。
4位:MYFA PRODUCTS 発酵熟成ブースターセラム

- 価格目安:5,800円/100mL
- 特徴:発酵熟成プラセンタエキスを原液レベルで使用。ミストタイプで広範囲に均一ケア。
- レビュー:微細ミストが心地よく、素早いスキンケアが可能。
- おすすめポイント:忙しい朝の時短ケアにぴったり。
5位:to/one ブースター セラム(M)

- 価格目安:5,500円/55mL
- 特徴:植物由来の「エクトイン」を配合し、うるおいとハリ感を両立。
- レビュー:とろみのあるジェルが肌で水のように変化。
- おすすめポイント:自然派コスメ好きや乾燥・ハリ不足が気になる方に。
6位:Re:natura プレエッセンス ローション

- 価格目安:4,000円前後/120mL
- 特徴:導入美容液と化粧水が一体化したハイブリッド設計。
- レビュー:軽い感触なのにしっとり潤う。米ぬかエキス由来の自然な使用感。
- おすすめポイント:ナチュラル派・時短ケア派におすすめ。
7位:オルビスアンバー グロウプレセラム

- 価格目安:4,950円/50mL
- 特徴:植物性スクワラン配合でゴワつく肌を柔らかく整える。
- レビュー:軽いオイルイン処方でなめらかにのび、ツヤをプラス。
- おすすめポイント:オイル初心者でも試しやすい。
8位:LITS リバイバル ステムプラス

- 価格目安:3,200円/30mL
- 特徴:植物幹細胞由来成分と天然オイルを閉じ込めた導入美容液。
- レビュー:見た目より軽く、柑橘系の香りが爽やか。
- おすすめポイント:プチプラながら本格的なケアができる。
9位:ロゼミュー ファーストセラム(お試し用4日分)

- 価格目安:1,000円前後/4日分パウチ
- 特徴:多重層カプセルが徐々に成分を放出し、しっとり肌に。
- レビュー:トライアルセットが衛生的で旅行用にも便利。
- おすすめポイント:導入美容液を初めて使う人のトライアルに。
10位:CNP プロP トリートメント エッセンス

- 価格目安:3,300円/150mL
- 特徴:プロポリスエキス・CICA成分・ナイアシンアミド配合。
- レビュー:軽めの質感でベタつきがなく、コスパ良好。
- おすすめポイント:韓国コスメ好きに根強い人気。
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